「左官ってどんな仕事?」と思うかもしれませんが、簡単に言えば「建物に化粧をする仕事」です。多種多様な鏝(こて)やローラーを使って、床・壁・柱・窓枠・階段周りなどを美しく、均一に仕上げます。その他にも排水溝、屋上、避難階段など、あまり知られていないさまざまな箇所に左官の仕事が隠れています。普段目にすることのない箇所での仕事もありますが、私達の仕事は建物になくてはならない仕事なのです。
また、コンクリートの型枠を留めてあった金具の跡の丸い凹みを埋める、固まる前の軟らかいコンクリートを平坦にならす、コンクリートがうまく行き渡らないまま固まってヒビのようになったところを埋めるなど。これらの仕事によって、機能性や耐久性を高めることで建物を守っているのです。一方で、プールサイドに飾る岩のような造形物をモルタルでつくるなどの、芸術性の高い仕事もあります。近年においては、漆喰が見直され、公共建造物等での採用も計画されています。
作業によって、道具のサイズも使い方もさまざま。最初は誰でもできる仕事から徐々に覚えていきます。多くの先輩が一から技能を継承していますので、安心してください。次々に新しいことを覚えて上達し、プロに近づく手応えを味わえますよ。
1つの現場を2人以上で担当する体制です。近くに先輩がいなくて困ることはありません。
また、古い建物や文化財の修復も手がける当社では、将来、それらの仕事に携わるチャンスもあります。
7時過ぎに現場に到着。準備と朝礼の後、8時から作業をスタートします。昼休みは現場内の休憩所や車の中で昼食と休憩。13時から17時まで、作業の続きを行います。会社に出社するのは月1回程度で、あとは現場への直行直帰が基本です。
職種 | 左官工 |
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給与 | 月給16万5000円~25万円 |
勤務地 | 名古屋市中区栄4-12-13(本社) 現場は東海三県。特に名古屋市内・愛知県内の案件が多いです。 |
勤務時間 | 8:00~17:00 |
休日 | 週休2日制(土日)夏期、年末年始 年間休日・休暇114日(計画年休5日含む) |
昇給 | 年1回 |
福利厚生 | 社会保険完備、交通費実費支給、作業着有 |
駅前の“顔“となる高層ビルをはじめ、自動車メーカーや発電所の施設、総合大学の講義棟など、当社では主にスケールの大きな現場を手がけています。
私たちの仕事は、床を平らに仕上げたり、壁・柱・梁のコンクリート面をセメントと砂を水で煉り合せたモルタルで美しく成型したり、塗装やタイルが貼れるように形成します。また、お客様によっては、石灰で作られた漆喰や珪藻土の仕上げをボード面に要望されることもあります。 大がかりな現場だけに広大で、工期も長くかかりますが、その分、完成すると大きな達成感があります。地図に載り、身近な人にも誇れる仕事です。
昭和5(1930)年に建てられた名古屋市公会堂の改修工事では、屋上の外装修復に携わりました。そのほか、三重県桑名市にある大正時代建築の名家をはじめ、さまざまな文化財の修復を手がけています。
修復は失敗すれば取り返しがつかないため、確かな技術力がなければ任されません。私たちがいくつもの文化財の修復を依頼されるのは、その技術力が認められている証拠と言えます。
事実、歴代の社員には、長年その道をきわめた人に国が授ける“瑞宝単光章” (ずいほうたんこうしょう)などの勲章や、顕彰状を受けた人も複数います。現在活躍中の受章者は、若手も普通に話せる身近な存在。これから入社する人も彼らから学び、文化財修復に貢献できるチャンスがあります。
左官工として採用の場合、入社後は企業内訓練として、現場で左官の実習及び研修を受けながら愛知県左官高等職業訓練校に3年間 (週1日)通学し基礎を身に付けます(費用は会社負担、給料をもらいながら学べます)。卒業後は2級左官技能士の資格を取得し、その後も1級左官技能士、登録左官基幹技能者を目指して自分の未来につなげていただくことができます。
技能系関連 | 1 級建築施工管理技士 2 級建築施工管理技士 登録左官技能者(日本左官業組合連合会) 1 級左官技能士(厚生労働大臣認可) 2 級左官技能士(都道府県知事認可) |
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労働安全衛生法関連 | 酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者(第2種) 有機溶剤作業主任者 高所作業車運転者 玉掛技能者 その他 |